全国自死遺族フォーラム2008に参加して 続き

5/21(水)
07:30~09:30    HP更新とメール返信を書く
10:00~16:00    相模原市へ 同僚議員とともに駐輪場の視察へ
16:45~17:00    市 まちづくり政策課の方から話しを聞く
17:10~17:30    江口事務所へ
17:45~18:20    仙台 藍の会田中幸子さんと電話で話をする
18:30~19:20    市民の方のお宅へ 資料を届けにまわる
22:30~24:30    HPの更新
5月17日に開催された「全国自死遺族フォーラム2008」に参加したときのことを再度書きます。

このフォーラムには150人もの方が参加されました。
会場からは、何人もの自死遺族の方から意見が出されました。
その意見は実に様々でした。
このフォーラムに参加して、
江口が感じたことは2つあります。
一つは、自死遺族の方たちの思いは様々で、
みな異なるということ。
二つは、自死遺族の方たちは、
ごく普通の私たちとまったく同じ
市民であるということです。
私たちは、自死遺族の方たちというと、
特定のイメージを持っているように思います。
深刻な悲しみを抱えて、弱くなってしまって、
ただただ助けてもらう側にいる、そんなイメージです。
江口もそうとらえていたように思います。
しかし、これは間違った固定観念です。
今日、仙台の自死遺族の会をやっている田中幸子さん
と電話で話しをして、改めてそう考えました。
田中さんはご自身の息子さんを自殺で亡くしている
わけですが、田中さんはこういうふうに言ってました。
「悲しみは深いけれど、ある時間を経れば、
遺族も、四六時中、悲しんでばかりいるわけじゃない。
ごく普通の市民なのよ。
会を立ち上げたりする力のある人もいれば、
そうじゃない人もいる。
遺族だからって、
何にもできないわけじゃないのよ」。
自殺対策基本法の第18条には、
自死遺族の方への支援が明記されています。
その支援の中で非常に重要なのが、
自死遺族の方どうしが想いをわかちあい、
支えあう場を確保することです。
この共に想いをともに分かち合う場を
遺族の方たちは求めておられます。
大阪府枚方市では、分かち合うの場を
役割分担しながら、上手に運営しているそうです。
市役所が、遺族の方たちが集う場の日時と場所を決めて、
市役所がその開催をPRしてくれるのです。
けれど、その運営は、
自死遺族の方たちにまかせていると聞きました。
この運営方法はとても評判がいいそうです。
遺族の方たちは、ご自身の厳しい経験があるから、
どういう言葉をかけると、傷つくのかを知っていて、
辛い思いをしている方をいたずらに傷つける心配が
ないんですよね。だから安心して、相談したり
話し合ったりできるんですよね。
「自死遺族」=「悲しみにくれている弱者」
というステレオタイプのイメージを
もっていると、自死遺族当事者の大切な力を
活かすことができない。
遺族も、ごく普通の市民で、
力のある人もいればそうではない人もいる。
今回、仙台で開催された「全国自死遺族フォーラム」は、
全国の遺族の方たちどうしが連携して開催した。
成功に終わったこのフォーラムの意義は、
「遺族には、当事者として、大きな力をもっている」
ということを発信したことにあるのではないかと
江口は考えています。