【江口ともこ展 テーマ「界面」】
◎会期〜3/14(木)まで 神奈川県JR平塚駅北口そば 東横イン1階ギャラリー
江口在廊は、3/12(火)11時〜18時、3/13(水)11時〜18時在廊、3/14(木)11時〜16時在廊(最終日14日は16時までです)
写真は、愛知県からお越しいただいた写真家さどたまこさんに撮影していただいたもの。たまこさんが目の前にいると、とてもリラックスする。「ちょっと前にきて」とかいう的確な指示で立つ位置を変えると、ピタっと画角に収まる。ありがとうございます。
【江口ともこ展 テーマ「界面」】
この展覧会は、「界面」をテーマにしています。
「界面」は、どちらでもない「中間」です。
私は政治家ですが、
「政治家」と「市民」の間に立っています。
つまり政治家になりきれていないのです。
逆に言えば、政治家になりきってしまうと、
本当の意味での政治が出来ないと思っています。
なぜなら、政治家のための政治は、
政治ではないからです。
物事の「界面」には、
さまざまな生物が生息しています。
例えばそれは、ウミガメや馬たちです。
彼らは、犬や猫のように人間界に所属しきっておらず、
インパラやオオワシのように、文明から離れた自然の中だけの生き物でもありません。
文明と自然のちょうど境目を行き来しているのです。
つまり、「界面」を生きており、
我々と自然の橋渡しをしてくれているわけです。
私もさまざまな境界を行き来しています。
画家と政治家の境界、画家とイラストレーターの境界、趣味と仕事の境界、生と死の境界。
その境界こそが芸術であり、
クリエイティブの宝庫なのです。
定まったものは面白くありません。
面白くないものはエネルギーがありません。
私は定まらない曖昧さの中にあるエネルギーを描きたいと思っています。
2024年3月末日