「画家・江口ともこ展」会期中特別イベントは4/24開催

4/24(日)14時〜15時半まで、江口の個展会期中特別イベントとして、【対談「絵の上達論」】を開催します。会場は、個展会場になる GALLERY COOCA& CAFE(ギャラリークーカ&カフェ/JR東海道線平塚駅から徒歩6分)。参加費無料です。

2年ほど前に出版された方条遼雨氏著『上達論( PHP出版)』を読んで私は絵を描くのが上達しました。この本は、武術をテーマに書かれた本なので すが、画家の私は絵を描くためにどうしたらいいかという視点で読みました。

『上達論』にはこれまでの経験は忘れていいんだと書いてあ りました。これまでの経験は忘れ、むしろ「真っさら」な状態こそ望ましいと。そうすると、目の前に起こる一瞬一瞬が、「世界ではじめて起こる唯一の体験になる」とありました。

絵を描いていると、ふとよぎるのが上手く描きたいという気持ちです。これまで描いてきて上手くいったときの体験や慣れた技術を持ち出して、それをまたやろうとしてしまいます。でも、そうなると絵はてきめんに新鮮さを失います。「まっさらな状態」でないからなんでしょうね。

私の場合、絵を描くときには、目の前にある画材のどこが素敵だと思うかを自分に聞くことから始めます。そのとき湧いてきた気持ちを体全体に広げていきます。その状態のまま線を引いてみます。色もおいてみます。徐々に絵が出来てきます。

出来た絵は、自分の体の中の気分とズレていたりします。そうしたらもう一度画材と絵を眺めます。素敵だと自分が思 ったところは描けているだろうかとチェックしていきます。足りなかったら描き足しなおしていきます。このときに、楽でリラックしていて、眠たいくらいの状態の方がいい絵が描けます(笑)。そうやって完成した絵を見ると、自分の絵に励まされるような感覚になります。こんな風に自分は世界を見ているんだと発見することもあります。その一瞬が「世界で唯一の体験」として自分の中に蓄積されていく感じがします。

こんな風にして描いたここ2年ほどの作品を展示するのが今回の個展です。4/24(日)の会期中特別イベント【対談『絵の上達論』】では、方条遼雨さんをお呼びして、どうすると絵が上達するのかを対談形式でお話しします。お気軽にどうぞ。

「画家・江口ともこ展」4/17(日)〜5/1(日) 10時半〜15時半 会期中無休 平日のみカフェ営業あり 会期中ほとんどの日で在廊しています

会期中特別イベント4/24(日)14時〜15時半 【対談『絵の上達論』】参加無料 江口ともこ×方条遼雨氏(身体思想家/場づくりコンサルタント/玄武術「天根流」代表、著書『上達論』