平塚海岸に帰ってくる海亀はこんな真剣な顔だと思う

先月3月22日朝に平塚海岸に海亀の亡き骸が打ち上げられているよと連絡いただいて、それを見に行ったんですね。(その時のツイキャスラジオはこちらにアーカイブしてます。)それから俄然海亀に興味が湧いてきました。

少し調べてみたら海亀をほとんど知らないことに気づきました。海亀には足はないこと。4つあるように見えるのは足じゃなくてヒレなんだとかはじめて知りました。自分のなかに「海亀情報」が蓄積されてきたのでイラストを描いてみました。それがこのイラストです。

平塚海岸に産卵にくる海亀はこんな風な真剣な顔してやってくるんだと思います。描いてみてそんな気がしてきました。きっとそうだ。

たまたま江口知人の平塚市民の方に海亀に詳しい専門家がいます。彼に話しを聞きました。平塚にくるのはアカウミガメで、アカウミガメは40年経つと産卵時期を迎えるんだそうです。平塚海岸にやってくるのは産卵のためで、40年前に平塚海岸に生まれた小亀は長い旅をしてお産のために「ふるさと」に帰ってきてるんです。

40年も長い間、子亀はどんな旅をするのかというと、子亀はアメリカ大陸近くを目指すんだそうです。そして次の命のためにまた自分のふるさとである浜辺に帰ってくるんだそうです。時間の流れと移動スケールが人とはまるで違いますね。自力で地球を泳いで出産のためだけにわざわざ生まれた場所に帰ってくる。何もそうしなくてもいいだろうに、不思議な生き物だ。

途中サメに食べられることも多いそうです。また漁の網にかかってしまうことも少なくないんだとか。まさに命懸けの旅だ。そんな海亀が数年に一度平塚海岸には帰ってくるというのだから、これはすごいことだと思う。

平塚市博物館のサイトにも「海亀発見情報」があります。しかし、いま平塚市は、海亀についても大して珍しくもないという扱いにして、なんら専門的な調査もせずに平塚海岸開発計画をすすめてしまっています。