府川まさる市議会議員・元県議からツインシティ開発を学ぶ



府川まさるさんの事務所。ずらりと並ぶ歴代選挙ポスター
微糖珈琲・ブレンディだけで2時間あまり 超党派議員の意見交換会

昨晩は夕方6時半から9時近くまで、府川まさる市議会議員の事務所で、同僚議員さんたちと意見交換会をやりました。話題は、目下、平塚市が急ピッチですすめている「ツインシティ開発」について。「ツインシティ開発」推進派も慎重派も、超党派の議員8人で、2時間あまり話し合いをしました。大判どら焼きとカステラと微糖珈琲・ブレンディだけで、です(笑)。まず、府川まさる市議会議員から、ご自身が神奈川県議会議員をつとめていたころの「ツインシティ開発」の内容を聞きました。20年近く前の「ツインシティ開発」がらみのリアルな政治の現場の話しでした。その後、ざっくばらんに意見交換をしました。

●「ツインシティ開発」を最初に提唱したのが、府川まさるさん、らしい。
府川まさる市議会議員は、こないだの4月末の市議選挙で初当選されました。市議は初当選ですが、政治家としては超ベテランです。長年、自民党の神奈川県議会議員をつとめています。府川さんは、「ツインシティ開発」の推進を、政策の一丁目一番地に掲げています。その府川さんと私は、当選後、同じ議員控え室になりました。ともに控室で過ごす時間が結構あります。府川さんに思い切って尋ねてみました。「ツインシティ開発になぜ賛成するのか?」と。それに対して府川さんは、「自分がツインシティ開発を立ち上げたようなもの。医療過疎地で交通過疎地でもある平塚市大神エリアに、駅と総合病院をつくりたいと考えた」と切り出されて、県議時代の「ツインシティ開発」の話しをしてくださいました。非常に面白い話しでした。何が面白いって、その高い政治力と躍動感がすごいんです。新幹線新駅を平塚に誘致するために、無償でJR東海に土地を提供することを74人もの地権者との間で話しをまとめ、10万筆の賛同署名を添えて、県知事に手渡したこともあるそうです(残念ながら、駅候補地は、平塚の隣の寒川町にその後決定しています)。

●「ツインシティ開発」は、20年前の計画内容とまったく違う

当時(平成9年ごろ)、「ツインシティ開発」は、神奈川県が事業主体になるもの、と県は明言していました。「環境共生都市」を謳い、緑濃いまちづくりをしようと意気込んでいたそうです。時を経て、「ツインシティ開発」の現計画内容は大きく変質しています。県は、ちょろっと補助金出す程度にスタンスを変え、地元地権者がつくる「組合」が事業主体になろうとしています。緑豊かな開発どころか、巨大倉庫とイオンモールができる予定です。新幹線新駅の話しもいっこうに具体化しないまま、です。駅の話しはいったいどこにいったんだ?というのが、駅誘致に情熱を傾けてきた府川まさるさんの想いだ、ということでした。昨晩の意見交換会では、結論めいたものはありませんでした。意見はそれぞれ違うまま、です。でも、「意見が違うものどうしの、こういう話し合いって楽しいね」という声が出て、私はこういうツインシティ開発にしたい、俺なら、といろんな意見が出ました。楽しい夜でした。今後も引き続き、同床異夢、意見も立場も違う議員どうしで、楽しみながら議論を重ねていきたいと思います。