右翼から左翼まで 居酒屋政治談義が面白い


撮影 鳥賀陽弘道氏
●空気を読んで話題を選んじゃいけないんだよね。
ちょっと唐突ですが、その人の政治的思想って、雰囲気とか顔に出るんだよなぁと思う。ありていに言って、右っぽいか、左っぽいか、みたいのって分かる。「右」とか「左」とかいう物差しで言えば私は「左」。そんなもんだから、いかにも右っぽい方とは、ドンピシャリのテーマはなんとなく話題にしないできた。わざわざソコから入らないでもいいでしょうという感じで。空気を読んで話題を選ぶ。恥ずかしながらそんな気分がないわけじゃないのですが、昨年末からお誘いいただいて参加している「市民座談会」は、とても勉強になります。
●右から左まで ”居酒屋政治談義”で安全保障を議論する
この会は、横浜在住のkenjiさん藤沢在住湘南パパさんの企画でやっています。会場が居酒屋で、少しはお酒も飲みながらやるので”居酒屋政治談義”です。これに参加する人の主張が、右翼を自認自負する方から左まで見事に幅広で、面白いのです。先日18日には、「市民目線で安全保障問題を考える」をテーマにやりました。まさにドンピシャリ!のテーマです。
●目の前の敵は実は友だったと知る瞬間 これぞ喜び
座談会の冒頭私は、「憲法改正するべきではない」と主張しました。自己紹介をかねて。いかにも右っぽい御仁の前で。どうなることやらと思いました。しかし、集団的自衛権の問題、東アジア情勢などぐるりと議論を回していくことで、意見の違いはありつつもそれぞれの思いは同じでした。「戦争はしない・したくない」というその一点です。そこに返っていきました。なんとも清々しい思いになりました。自分の思いは安易に誰かに上書きされない。でも相手を知る。知らない世界や視点を知る。そうやって学びを深め掘り下げて行けた時、己の世界は広がるし、全く違う地点にひょっこりと出れることがある。目の前にいるのは敵でなく実は友だったと知る瞬間。これって喜びだよね。まさに学びの醍醐味を味わう時間でした。
●論破はしない 
いかにも右っぽい御仁と書いたのはこの方のこと。→統一戦線義勇軍 議長」という肩書きを持つ 針谷大輔氏。 統一戦線議長~~!?と少々ビビっていましたが(すみません!)、針谷氏の言葉が忘れられません。「論破はしちゃダメ」。論破しよう、論破されまいとするから疲れてしまう。針谷氏いわく、「主張の違いを認めて議論する。認識が足りないと思えば自分で認識を改める。論破したらそれがかなわない」。お~!なんてかっこいいんだ!
 

●座談会「市民目線で安全保障問題を考える」が公開されました
1月18日のこの座談会の様子がすでに録画が公開されているので、お時間が許す方はぜひご覧になってみてください。”居酒屋政治談義”、みなさんもあちこちで、繰り広げてくださいね!戦争のない国を目指して。居酒屋政治談義のススメでした。

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