新庁舎でシックハウス症状
平塚市 新庁舎に140億円
目下、建て替え二期工事が進む平塚新庁舎の整備費は約140億円にまでふくらんでいます。新市庁舎は税務署との合築なので、整備費約140億円のすべてが市の負担ではありませんが、当初100億円と想定していた建設費が、約125億円(市負担分)にまでふくれています。大幅な予算超過です。とにかくとても大きい市役所です。今年の夏から、すでに工事が完了した一期工事部分が使われ始め、日常の市役所業務のほとんどがここで行われるようになりました。
新庁舎内の本会議場でシックハウス症状
この新庁舎の8階に平塚市議会本会議や議員控室があります。この秋の市議会定例会から使い出しました。私は本会議場に入ると、その瞬間から軽いめまいがして、目や喉、鼻の粘膜がおかしくなり、目眩、立ちくらみ、頭痛がしてきます。1時間半もいると吐き気がしてきて、全身に冷や汗が出てきます。本会議場を出ると症状は少し緩和されます。これは新建材に使用されている化学物質によっておこるシックハウス症状です。症状を訴え、市担当者に説明を求めると、化学物質の基準をクリアした部材を使用しているし、工事完了後にホルムアルデヒドを含む5項目について室内空気中の化学物質濃度を検査しているというのですが、この説明を受けて「はいそうですか」とはならないのがつらいところで、現にとても苦しい。私のほかにも同僚議員から、目や喉に違和感を覚えるという声があがっています。
化学実質の規制はどうなっているのか
さらに詳しく市担当者から説明を聴くと、一つひとつ部材は化学物質基準値をクリアしていても、空間内における部材全体の総量規制というものはないらしい。つまり、部材単体としてクリアしていれば、その累積効果は考慮しなくてもいいことになっているのだそうだ。単純に考えても、樹脂製品の表面積が大きくなれば化学物質の総量は増えます。しかしそこは、空気中濃度を5つの化学物質に限って測定し、これが基準値以下ならばよし、ということになっています。一見すると新議場には木調風部材が豊富に使われています。しかし、これはあくまでも木っぽく見えるだけで、机にも天井にも大量の樹脂が使われています。
⬆ 木調風の部材を使用した凝ったつくりの天井。これで樹脂の表面積が増えている。
⬆ 自分の議席に着席し、1時間半もすると吐き気がしてくる。
ここで毎日働く市役所職員の方々の体調は?
秋の本会議が終われば治まるだろうと思っていた私の症状ですが、ダメージはその後も続きました。9月市議会定例会開始直後から10月末までの2ヶ月間に、生理が4回もきてしまいました。それまで規則正しく25~28日周期できていた生理が、です。これによって体調が急激に悪化してしまいました。ただでも変化しやすい私の体です。食事や就寝時間などをきびしく管理し、日々やっているというのに、とても困ったことになってしまいました。先日、医師で衆議院議員阿部知子氏にこの件を相談しました。生理不順はシックハウス症状のひとつ、だということでした。ショックでした。私の場合は、開口部が少なく密閉度が高い本会議場が特にひどいのですが、新市庁舎内のほかの場所もけっこう辛いです。ここが毎日の職場になる市役所職員の方々の体調も気になります。また今月末から平塚市議会が始まります。原因を明らかにして対策をきちんと求めていきたいと思っています。