母子寮利用 1年間に5家族だけ
先週木曜日まで、平塚市議会では、23年度の決算審議が行われていました。これは、23年度にどんなふうに税金が使われたのか審議するものです。私もいくつかの項目を取り上げ、公共施設の利用実績や職員の給与などについて、市役所担当者に質問しています。そのなかから今日は母子寮(花水台ハイム)についてここにメモ。
まず、平塚市の母子寮(花水台ハイム)は、こんなところ。母子寮は、児童福祉法という法律で定められた施設です。法律では、「母子生活支援施設」といいます。18歳未満の子どもがいるお母さんが入居することができます。この母子寮(花水台ハイム)の23年度利用実績を問いました。以下は質疑の要旨。( )書きは、江口補足。
江口:母子寮の23年度利用実績は、5件、ということだった。このうち23年度中に入所したのは何件か?年間に1,289万円を使っているということだが、一年間の利用実績5件だけ。この費用対効果をどう判断しているのか?
市担当者:23年度中は3世帯が入所した(ほか2世帯は前年度からの入所)。1年間に5世帯しか入ってない状況があるが、ここは単に居住の場ではなく母親への就労支援の場。子どもたちへの学習も指導しているので、単純にひとりあたりいくらという形で計算できない。
江口:母子寮は母親の自立を目指す施設ということだが、退所後の状況は?
市:就労の支援もする。ある程度生活できると判断したら退所する。
江口:母子寮(花水台ハイム)は鉄筋コンクリートづくり3階建てで、部屋数は20ある。居室が5~6部屋しかないならわかるが、ここ数年いつも1年間の利用実績が5~6件だけだ。施設規模は足りているのに実績が少なすぎる。施設は足りているのに実績が少ないということは、人員配置が追いつかないということか?人員配置はどうなっているのか?
市:保育士2人、事務員2人、ほかに工務として一人、非常勤1人の6人で対応している。入所の条件として居住する場を求める人ではなく支援を必要とする人を対象にしている。また集団生活になじまないケースも多いのでいっぱいにならない。
江口:花水台ハイムは、その管理運営手法について、他市の状況や指定管理者制度導入も視野に研究をすすめる、ということだった。23年度、その研究の結果はどうなったのか?
市:現在は、(市が直営で運営しているが)アウトソーシングの研究をしている。23年度から他の施設の視察に行った。
江口:どこに行ったのか?そこは指定管理者制度を導入しているのか?
市:横浜 白百合パークハイムに行った。ここが指定管理者制度を導入しているかどうかは把握していない。
江口:市は、母子寮の必要性、ニーズの大きさをどのようにとらえているのか?
市:ご本人で自分の生活管理できなくて支援を求める人は多いと考えている。