平塚市議会 教育民生常任委員会の視察報告(福岡小郡市へ)
10/22(金) 10月13日~14日の視察の報告です
10月13日、平塚市議会の教育民生常任委員会のメンバーで
福岡県小郡市の「のぞみがおか生楽館(生涯学習施設)」
を視察に行きました。
写真↓が、のぞみがおか生楽館の受付窓口です。
「のぞみがおか生楽館」は、小郡市立のぞみが丘小学校に
併設されています。”併設”と言っても、平塚市の大原公民館とは違って、
小学校の校舎の一部分が生涯学習施設「のぞみがおか生楽館」として
使われていました。
写真下がのぞみが丘小学校の校舎のなかの様子です。
広々とした廊下です。廊下の脇に、教室と特別教室が配置されていました。
特別教室は、「のぞみがおか生楽館」を利用する大人も使えます。
この生涯学習施設「のぞみがおか生楽館」での講座の一部を紹介します。
歴史散歩講座、マナーアップ講座、讃岐うどん講座、介護福祉講座など数多くの講座が開催されています。”大人の学び舎”といったところですね。
”大人の学び舎”が、小学校の校舎のなかにありました。
こうした環境が後押しして、地域の大人と子どもとの交流がさかんでした。
小学校全クラスで、地域の大人たちが子どもたちのために、
本の読み聞かせの活動をしているそうです。
視察を通じてとても印象的だったのは、
『学校のなかに、保護者でもない大人が入ると
空気が新鮮になるんですよね』と、
「のぞみがおか生楽館」の職員の方が話ししていたこと。
のぞみがおか小学校の敷地は高いフェンスで囲まれていませんでした。
低いつつじの垣根がぐるりと周囲を囲んでいました。
地域の大人たちの手と目を多くすることで、
子どもたちの安全確保にもつながっているんだなと思いました。
写真↑ 地域の人材を小学校の総合学習の時間の講師として紹介している。
写真↑ 学校周辺は新興住宅街。東急も関わった開発地だとかで、
平塚市内のめぐみが丘や日向岡の街並みととても印象が似ていた。
●20年先を見据えて学校をつくる
のぞみがおか小学校は、全校生徒が1600人を超えます。
福岡県内で一番生徒数が多いそうです。
新しい住宅地が広がっている場所でしたから、
今は、こどもが非常に多いわけですが、
おそらくあと20年もしたら、
子どもの数がぐんと減ることになるだろうと思います。
そうなったときも、ここでは、自然に、子どもとおとなが、
同じ学び舎で、学ぶことができると思います。
分譲住宅地の開発後、しばらくは子どもが急増しますが、
みんなそろって大きくなります。その後、子どもの数は減ります。
そうなったときに、
「空き教室を開放して、多目的な用途に使おう」と言っても、
管理上の問題などがあってなかなかすすまない。
学校を建設するときから、先を見据えて、
施設の在り方のコンセプトを考えるのは重要だと、
改めて思いました。
15年、20年先を見越して、
子どもとおとなを結び付ける豊かな学校をつくる、
大事なことだと感じます。