高齢者向けマンション 入居一時金を搾取
5/7(金)
やっと逮捕された。
平塚市内の土屋に建設されていた高齢者向けマンション
「サン・オリーブ」の社長・山崎辿とその妻が、
詐欺の疑いで逮捕された。
私は、この問題を平成17年12月の議会でとりあげています。
サンオリーブには8つの居室しかないのにもかかわらず、
42人のお年寄りをだまし続けて、
結局被害総額は2億6千万円になってしまった。
●こんなに被害が出る前になんとかならかったのか
サン・オリーブの建物の工事が始まる前に
平塚市の開発審査会にかけられて2回審議されている。
これが平成15年の夏の話し。
このときの開発審査会では委員の方から
図面に不自然な点があることや
市街化調整区域に高齢者用の賃貸マンションを
つくることの是非など かなり慎重な審議がなされていた。
しかし結局、委員全員が開発許可に同意した。
サン・オリーブは、介護老人保健法に関係ない
単なる高齢者向きの賃貸マンション。
いわゆる介護サービスの提供がないただの賃貸マンションだ。
だから、市の福祉部局も 神奈川県の福祉部局も
「私たちの所管じゃない」といっていたし、
開発許可を出した市のセクションの担当者は、
サン・オリーブという民間事業者の運営そのものについて
「われわれが云々言う立場にない」と言い続けてきていた。
500万円以上もする入居金を払ったものの、
建物も完成しないし一向にお金を返してもらえないという相談が、
平塚市内外に方が増えてきて、
横浜弁護士会で弁護団が結成されていたにもかかわらず、
平塚市内のあちこちでサン・オリーブの
写真入りのフルカラーのチラシがポスティングされていた。
2年前には市内浅間町の私の住む団地にまでポスティングされた。
おまけにHPまで開設されていた。
(その後、神奈川県の指導があって、
このHPは閉鎖されましたが)
私は「チラシがポスティングされた」という
市民の方の声を聞きつけては、そのチラシをとりよせて、
神奈川県の消費生活センターに電話したり、
横浜弁護士会などに届けていた。
詐欺の立証は難しいものなんだと
警察からも聞いたことがあったが、
それにしてもあまりに時間がかかりすぎたと思う。
実にさまざまな機関がこの問題をとらえていた。
やっと逮捕されてほっとしたけれど、
本当に無念でならない。