まちづくり勉強会主催 シンポジウム
10/29
・8:00~9:00 事務処理をする
・10:00~12:30 杏雲堂病院跡地のマンションと新しい病院についての話し合い
・13:00~16:00 まちづくり勉強会主催のシンポジウム
・16:45~17:50 パネリストの方との懇親会
・17:50~18:50 まちづくり勉強会のメンバーと今後について話し合う
●まちづくり勉強会主催 シンポジウム●
今日は、「まちづくり勉強会」主催のシンポジウムでした。急激に増加する風俗店や葬儀場進出問題など、平塚の中心地のあり方について考えようというものでした。コーディネーターに都市プランナーの野口和雄さんをお迎えしました。シンポジウムの議題は、多岐にわたったのですが、野口さんのまとめから引用しますと、中心地の商店は、物販では埋まらないといういまの現状がある。
そこへ、風俗店や葬儀場などのいわゆる「迷惑施設」(葬儀場が本当に迷惑施設か?という議論もありました)が入ってくることになる。単に風俗店を規制してしまうと、ビルをお持ちの方は、やっていけなくなってしまうという側面もある。
さて、私たちはどうすればいいのか、というような流れで話しがすすみました。中心地の商店を残したいと思うならば、私たち市民が中心地でお金を使うことからまずはじめないとね、というような野口さんのコメントもありました。
●厳しい問題の本質 商店主の方だけに押し付けたのでは駄目●
今日のシンポジウムの中で、風俗店から暴力団にあがる「みかじめ料」の話がでました。そのお金を断ると、毎日同じ時間に街宣車が店の周りを回ることになる。暴力団に入る「みかじめ料」は、薬を売ったりするその商売の資金源になっている、という話しもでました。
また平塚の中心地にビルを持ち、ここに住む女性オーナーは、非常に率直にいまの現状をお話してくださいました。風俗店が立ち並ぶ街のなかで、物販の出店希望者はほとんどいない。高い固定資産税を払うためには、風俗店にテナントを貸さざるを得ない。
どんな営業をするのか、その内容を把握した上で、より問題の少ないと思われるところへ貸しているんだという話しがありました。風俗店にテナントを貸すことで、匿名の脅迫文が送られてくることもあったという。けれども、先祖代々受け継いだ土地だから、手放すわけにもいかない。
だから、「このビルに私たちも住んでしっかり管理しながらやっているんです。本当に逃げ出したいと思うときもたびたびあります」と話しをしてくれました。風俗店がこれ以上増えることを抑え、まちにある一定の活気を取り戻すには、商店主やビルの所有・管理者だけに頼るのではなく、市民みんなで問題を共有することが必要なんだ、まずは、そんなところに行き着いたシンポジウムでした。