ごみ処理広域化って何?

10/6 
・5:30~7:30 決算の準備
・8:00~11:00 チラシの作成
●ごみ処理広域化って何?●
いま、平塚のごみ処理のあり方が大きく変わろうとしています。大磯町と二宮町と連携して、1市2町でごみ処理をしようという計画がすすんでいるのです。
今年の3月に「湘南西ブロック ごみ処理広域化実現可能性調査 最終報告書」が出され、市は平成19年度までの間に、広域化実施計画を策定しようとしています。
この最終報告書では、下のように各市町に新たに6つの施設ができることになっています。
平塚市・・・焼却施設(約135億円)
大磯町・・・リサイクルプラザ(約23億円)とし尿処理施設
二宮町・・・厨芥類資源化施設(約18億円)と中継施設(約9億円)と最終処分場(平成28年度以降)              ( )内は施設整備費
平塚市は、焼却炉を請け負うわけですが、新設される焼却炉は、現在の焼却炉の約1.2倍の処理能力(一日に340トン処理できる)を持つもので、「従来型の炉+灰溶融炉」または「ガス化溶融炉」が提案されています。
焼却灰は、平成28年くらいまで、平塚市土屋にある遠藤原の最終処分場で二町の分も受け入れていくことになります。遠藤原の最終処分場が満杯になったら、二宮町に最終処分場をつくる計画になっています。全体の事業費の3分の1を国が出すことになります。
●ごみを積んだトラックが行ったり 来たり●
ごみ処理広域化されると、平塚市民のごみはどのように処理されるのでしょう。仮にイスやたんすなどの大型ごみを処分する場合を考えてみます。(図を参照) 
大型ごみは、まず、大磯町のリサイクルプラザに持ち込まれ(①)、ここで破砕されます。破砕されたごみのうち可燃物は、平塚市にある焼却場に運び(②)、燃やします。焼却して出た灰は、平塚市の遠藤原の最終処分場(平成28年以降は二宮町の最終処分場へ運ぶ(③))に捨てることになります。
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●まずはごみを出さないこと 無駄のない安全なごみ処理を●

現在、すすめられているごみ処理広域化計画には、大きく次の3つの問題点があると江口は考えています。
① 循環型社会形成推進基本法で、ごみ処理の優先順位を、発生抑制(リデュース)、再使用(リユース)、再生利用(リサイクル)、と定めているのに、一番重要な発生抑制の目標数値が低く、具体的な取り組み方針が示されていないこと。生ごみのメタンガス化、剪定枝のチップ化など再生利用(リサイクル)に力を入れている。
②今より大きな焼却炉をつくる。「ガス化溶融炉」や「灰溶融炉」の安全性が十分に実証されていないのに使用しようとしていて、これに約135億円もかかる。
③ごみを積んだトラックの移動距離が長く、環境への負荷が大きい。
●ごみ広域化に関して 9月議会の質問から●
9 月の議会で、私は、「計画されている6つの施設をすべてつくらなくても国からの交付金はもらえるのか?」と質問をしました。これに対して、市は、「6施設すべてを造らないと交付金がもらえないというものではありません。循環型社会形成推進計画に位置づけられた施設が交付対象になる。」と答えています。
そうなんですよね!何も6施設すべて造らなくとも、国からの交付金はもらえるんです。5つ施設つくるのでも、4つでも3つでも交付金はでる。今後つくる地域計画のなかで、無駄のないごみ処理のあり方を検討し、今出ているごみ処理広域化の案を見直していくことが必要です。私たちのまちにあった無駄のないごみ処理のあり方を考えていかないといけません。