規制のゆるいまちは狙われやすい?
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8:30~12:00 チラシの作成
13:30~15:45 チラシの印刷を
16:00~17:00 チラシの発送作業を
17:30~18:30 事務所の掃除
19:00~21:00 まちづくり条例市民委員会の傍聴
22:00~23:00 HPの更新など
●規制のゆるいまちは狙われやすい?●
いま平塚市は、開発や建築行為などに対するまちのルール「まちづくり条例」の策定をすすめていますが、現段階では、条例よりも効力の低い「開発事業指導要綱」しかありません。「要綱」しか持たないまちは、事業者サイドから見ると、「手間のかからないよい立地」です。
先進的な条例を持つ国分寺市では、事業計画案内板を設置する前に、住民との話し合いによる調整を義務づけていますが、平塚市の場合、ある日突然、予定地に案内板が立ち、そのときに初めて住民はマンションが建つことを知ります。
また、国分寺市は住民が開発事業の手続きに係われるチャンスを数回条例で規定していますが、平塚市にはありません。実効性の高いまちづくり条例の策定を急がないとなりません。
(写真は、国分寺市がまちづくり条例策定をすすめるきっかけの1つになった超大型マンション。低層住宅街のなかでそびえたつ)
●住民のエゴだけでない、その先へ●
市内袖ヶ浜の元杏雲堂病院の敷地内に「(仮称)平塚袖ヶ浜計画」として、16階建て高さ約50mの超高層マンションの計画が立ち上がっています。このマンションの計画がある周辺の地域は、15mの「高さ制限」があり、あたり一帯は、低層の住宅が立ち並ぶ地域です。
そこへ今回の超高層マンション計画です。周辺の住宅を見下ろすかのように立ちそびえる高層マンションは、都市計画と住民の手によって慎重に築きあげてきた環境や景観を一気に壊してしまいます。
よくマンションの反対運動が起こると、それに対して、「住民のエゴなのではないか」といったことが言われるのですが、そうではない、それだけで終わってはならないと、私は思います。景観法が施行されたいま、株主価値の増大を最優先にした事業計画に対して、住民が、「地域の環境や景観に配慮したものにして欲しい」と声を上げることは当然の権利。
また、こうした住民の声を取り入れながら、地域にあった事業計画を誘導するのが、行政の役割だと思うのです。一度壊してしまった環境はもうもとには戻らない。よりよい環境を残すように事業者や行政に対して働きかけるのは、この街で暮らす私たちの義務なんじゃないかと思うのです。