スワンベーカリーを経営 太田市の障碍福祉
11/10
8:20~12:20 平塚から群馬県太田市へ移動
13:30~14:40 太田市の職員の方からスワンベーカリーや福祉工場について説明を受ける
14:40~16:00 スワンベーカリー見学と福祉工場の見学
16:10~18:30 太田市から宇都宮へ移動
19:30~21:30 後藤議員、端議員、佐藤議員と食事をする
ホテルフェアシティに宿泊
●スワンベーカリーを経営 太田市の障碍福祉●
後藤議員と端議員と佐藤議員と4人で群馬県太田市と栃木県宇都宮市に視察へ行ってきました。初日の10日は群馬県の太田市へ。太田は遠いなー。なんと4時間もかかってしまった。
今日のテーマは太田市の障碍者福祉。太田市は出資して会社をつくり、役所の前でスワンベーカリー(写真 スワンベーカリーの店内で課長から説明をうけているところ)を経営しているんです。そこで障碍のある人に働いてもらおう、月に5万円は稼げるようにと、バックアップしています。
また、スワンベーカリーのほかに、福祉工場というものがあって、ここでリサイクルプラザの仕事の一部(缶の処理)を障碍者に請け負ってもらったり、付加価値の高い胡蝶蘭の栽培をしてもらうなどしています。
このまちの障碍者福祉の基本は、「障碍者の自立」だ。障碍者に月給5万円稼いでもらうようにしよう!というのだ。このすごさが上手く伝わるでしょうか。障碍者の月給は平均してひと月1万円といわれているんですね。週に 5日間、一日5時間働いても月給が1万円なんです。(こうした現実が平塚にもあって私は変えたいと思っているんです。)
太田市はこれを、市がバックアップすることで、5万円にしようとしている。障害者年金は少ない人で月に6万5000円くらい。あと5万円ちょっとを自分で稼げれば、月12万円に届く、こうなれば、障碍者の親亡き後も地域のなかでグループホームなどで自立した生活ができるという計算です。
●太田市の「障害者福祉計画」●
太田市の「障害者福祉計画」は、「障碍者の自立」がその柱になっています。この計画のなかでは、障碍者を、社会的ハンディキャップを持った弱者と捉えるのではなくて、さまざまな可能性を持って積極的な生き方を求める”チャレンジド”と捉える、と明記してあります。
チャレンジドという言葉は、以前私と仲間で取材した神戸のプロップステーションのナミねぇが使い出した言葉なんですね。それが、この計画のなかで使われて、そのミッションも同じように示されているんです。自己実現できる「チャレンジド」を増やすために、「就労の場を創造する」と書かれている。また、障碍者を市職員採用していくとも書かれている。平塚市の「障害者福祉計画」と比べると、残念なんだけど、その理念の違いがよくわかる。