し尿と台所汚水からつくるたい肥は、「循環」しない

 3/23(火)
07:00~08:30   事務処理をする
09:00~10:30   市民の方からお話を伺う
10:30~11:00   同僚議員と話し合い
11:30~12:30   環境部長とごみ処理広域化について話し合い
13:00~13:30   事務所へ
14:00~16:00   入札監視委員会の傍聴に行く
16:00~17:00   ボランティアの方と事務処理 ニュースの発送準備
18:00~20:00   市民の方からお話を伺う
● 3月議会本会議 農業集落排水事業特別会計予算に反対
来年度予算の審議をする3月議会の報告をします。
江口は、農業集落排水事業の特別会計に反対しました。
平塚市は、土屋と吉沢地区の約1000世帯を対象にして、
農業集落排水事業をすすめています。
総事業費、約50億円です。
平塚市の前市長・吉野氏のころに、事業決定されました。
その後、8年余りがたった今、
この事業は、着々と進んできています。
この事業は、農業集落排水事業という長ったらしい
名前がついていますが、
簡単に言うと、下水道整備事業です。
農業地域のお宅に、下水管をつなぎ、汚水処理場をつくり、
生活雑排水をきれいにします。
その際、大量の汚泥が生じますが、
この汚泥は捨てずに、汚泥からたい肥をつくります。
このたい肥をつくるための施設を、「資源循環施設」といいますが、
これが、いよいよ、市内の吉沢地区につくられようとしています。
●トイレと台所汚水からつくるたい肥は、だれが使うのか
来年度の農業集落排水事業の会計は、総額8億5700万円。
このうち、資源循環施設の詳細設計委託料1500万円、
用地費約2300万円が計上されています。
いよいよ本格的に、
資源循環施設の建設にむけて動き出そうとしています。


この資源循環施設は、
土屋と吉沢地区に住む方たちのトイレや台所の汚泥などから
堆肥をつくるために建設される堆肥化施設です。
総額で4億5千万円かかります。
平成25年4月稼働予定です。
1日に202キロくらいの堆肥ができるそうです。
昨年の決算審議で、
江口は、この堆肥をいったいだれが使うのか、と質問したら、
地域の農家の方々を対象にして、
できあがった堆肥で作物をつくるためのモニターになってもらい、
いいものができたら無料で配布するという答弁でした。



● 4億5千万円かけてつくるたい肥を、タダで配る

たしかに、良質な堆肥は、大切な資源だとは思いますが、
しかし、実際に市内の農家のお宅を回ってみると、
牛フンからつくられた堆肥が、売れもせず使われもしないで
山積みになっているのを見ることがあります。
堆肥を使いたくとも、高齢化がすすむ農家では重い堆肥を利用できず、
重量の軽い化学肥料が代用されることが多くなってきているので、
牛フン堆肥も以前ほどさばけなくなったと聞きました。
平塚市では、2か所の小学校に生ごみ処理機を導入し、
学校給食の残飯から堆肥をつくっていますが、
この堆肥の処理に頭を悩ませている実態があります。
今後、市内の農業従事者のさらなる高齢化が予想されるなかで、
トイレや台所の汚泥からつくられる堆肥にどれほどの需要が
見込まれるものでしょうか。
資源循環型社会をつくるんだと国が唱えるのは、
結構なことだと思いますが、
しかし実際は、循環しそうもないのに、
この財政難のなかで多額の税を投じて
堆肥化施設をつくることに反対です。
地元の方たちが、ぜひとも堆肥が欲しいと
おっしゃっているのであればまだしも、
そうではないのに、約4億5千万円もかけて堆肥をつくり、
それを無料で配るというのでは、あまりにもコストパフォーマンスが低い。
堆肥を引き受けてくれるうちはまだいいと思いますが、
農家の方たちの負担が大きくなり、
タダでもいらないと言われてしまったら、
毎日200キロもつくられる堆肥をどう処分するのでしょうか。
まさか、お金をかけてつくった堆肥をごみ焼却炉で燃やしてしまう
などといったことはないとは思いますが、
堆肥ありきの資源循環施設の建設はやめるべきです。
● 藤沢市のたい肥化施設はつぶれそうだ
  倒れるまで走り続けるのは、やめてほしい
市内には、菌を使い極力堆肥を減らす汚泥処理方法を研究し、
すでに県外で実績をお持ちの方もいらっしゃいます。
この財政難の今、急いで建設をすすめず、
多角的に検討し直すべきです。


実際、藤沢市の堆肥化施設「藤沢市有機質資源再生センター」では、
赤字がかさみ、経営破たんの危機が表面化しています。
財政難に陥った背景には、稼働率の低迷のほかに、
臭気対策のために施設の密閉度を高くしたことで、
湿気がこもり設備に悪影響を及ぼし、
修繕費が増加していることもあげられていました。
ひとたび施設をつくってしまえば、
その後維持管理していかないといけないのは、
国でも県でもなくて、平塚市です。
また、毎日稼働し続ける堆肥化施設と
付き合っていかないといけないのは、
地元地域にお住まいの方々です。
市は、この堆肥化施設について、
農業集落排水事業をすすめるうえで欠かすことができないと
国や県から指導されているといいますが、
地域の方たちにとって、あるいは平塚市の将来のために、
本当に必要な施設なのかどうか、
検討し直すことが不可欠と言えます。
一度動き出したらそのまま倒れるまで走り続ける、
というのでは、あまりにもリスクが大きい。
市長は、勇気と決断をもって、再検討すべきです。

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