野宿の人の人生を聞いて 見えてくること

2/19(金)
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18:00~21:00   市民の方と話し合い


有志が集まって、市内代官町にひと月5万円の
小さなアパートを借りて、緊急避難用のシェルターの
運営をはじめて、3カ月がたちました。
江口は、一月に2回、この場所で炊き出しを手伝っています。
この炊き出しを通じて知り合った野宿の人が、
一週間に一人くらいのペースで、江口事務所に来ます。
私は、彼らの「人生」を聞くようになりました。



具体的事例から
今週火曜日に江口事務所にいらした方は、50代の男性。
地方の出身。高校を出てから神奈川県内の工場で
15年以上働いてきました。しかし、そこをやめてから、
平塚にやってきて、市内の工場の派遣で働いていました。
ちょうど1年前に、この工場では派遣社員の全員が
首になってしまった。失業した彼は、
市内のアパートを出ざる得なくて今は市内で野宿をしています。
これまでもらっていた失業保険ももうすぐ終わります。

その彼曰く、
「辛かったのは、路上に出てすぐのころ。
公園で寝てみたけど寒くてね。
寝れないから一晩中歩いていた。
辛くて死ぬことしか考えなかった」と。


江口が、「寒いでしょう?生活保護とったら。」と言うと、
「住み込みができる製造工場で働きたい。」という。
彼は、改まったようにして「お願いがあるんだけど」と切りだすと、
「就職の面接するときに連絡先がないとやとってくれない。
申し訳ないけれど、江口さんが電話連絡先になってくれないか」という。
電話連絡先だけなら引き受けるよ、と言うと、
喜んで帰っていきました。



●水際の活動から見えてくること
この男性は、製造業で働きたい!とはりきっていましたが、
おそらくなかなかすぐには見つからないと思う。
仕事が仮に見つかっても、不安定なのは変わらない。

とりわけ製造業の仕事はなかなか見つからない。
住み込みとなるとなおさらだ。
製造業のコストが安い外国や国内も地方に
どんどん仕事が流れるから、仕事の絶対数が足りないのだ。


「あの人は、怠けていたからホームレスになったんでしょう」とか、
「野宿者支援に私たちの税金を使うのは許せない」という声を
私もよく聞きます。


だけど、そんな単純なことだろうか。
改めて言うまでもないのだけど、
世界のグローバル化が、国内の労働の絶対数を減らす。
そうして、そのスピードに、福祉が追いついていっていない。
生活保護などのセーフティーネットが実際には、
機能しているとは言い難い。
こんなことは、もちろん、
国の政治家も官僚も知っているだろう。
だけど、こうした構造的な問題がうみだす、
くしゃくしゃになった人生の厳しさを、どれだけ知っているだろうか。
私も、野宿の人たちの人生を聞くようになるまで、
やっぱりまるで知らなかったと思う。


世界のグローバル化の流れは、止めようがない。
ならば、どうする手立てがあるのか。
ドイツでは、小学校にも職業カウンセラーが学校に配置されていて、
進学しない子どもを安易に卒業させないで、
手に職をつけさせるように道筋をつけたり、
就労支援を徹底的にやっていると聞きました。
先日、ドイツに長年住んでいた知人が、
「世界の労働市場がどう動いているのか、
学校教育のなかで子どもたちに教えていく必要もある」
とおっしゃっていたのも、非常に印象的でした。



●民主党に期待すること 地域の政治に求められること

私は、野宿者支援を続けてこられた湯浅さんのような方を
内部で抱える民主党に期待をしています。


一方で地域の政治では、
文字どうり住民福祉の向上のために、
追いつめられた人をやすやすと見捨てて
自殺に追い込まないようにする、
そのために力を入れるべきだと思います。
同時に、安易な差別意識からいかに距離を置くことができるか、
そうしたことが、常に問われていると、
私自身は感じています。

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