来年度予算書を読む週末

今日は一日中家にいる珍しい日です。珍しくブログ更新です。

平塚市の転換期は平成22年、2010年だったんだと思う。この年は、日産車体の湘南工場が集約がされた年で、この衝撃は平塚市の財政に直撃した。あれから平塚市は国から援助してもらう交付団体に。以降ずっと交付団体で、いまに至ります。https://www.pref.kanagawa.jp/docs/v2x/prs/documents/koufudanntainosuii.pdf

H22年(2010年)は東日本大震災の前の年です。本当はこの頃に上手に折りたたむことを考えなきゃいけなかったんだと思います。ですが、実際にはその逆で、さらに公共施設を増やすという道を歩いてきています。

例えば新築した市庁舎や市民病院はものすごく大きいです。これまで江口は、「異様なほど大きい。身の丈にあわない」と言い続けてきていました。が、ドン引きされるだけで全く無力、なんの影響力もなかったと思う。これは江口のアプローチが間違っているのだと思ってます。

結局、抑え気味でいきましょうね、と慎重に進められてきたはずの見附台の文化芸術ホールも1000席が1200席に「育って」しまった。

この課題は実は平塚市役所内のだれもがみんな承知です。市長も頭を痛めているのでしょう。おそらく。だからこそ、市は最近発表した行財政改革計画で増え続ける公共施設の実態を明らかにしてます。http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/common/200060127.pdf

まずは良かった!明らかになって良かったです。でもその解決策として平塚市がチョイスしている改革案は、かなりつらいもので、ここにやはり載ってます→http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/common/200060127.pdf

つまり、これまでの放漫経営の「解決策」として挙げているのが、海岸という公共財産のバーゲンだったり、図書館業務の民間委託だったり、公立幼稚園の閉園だったり、生活保護世帯の下水道やし尿処理手数料減免廃止だったり、なんです。

これらの「解決策」は、お金を払わなくてもそこに居ることができた伸びやかな公共空間を削り、小さな子どもたちの多様な学びの場を奪い、弱い人をさらに追い詰め自己責任を求めています。

この流れを変えていくための、誰もがいいね!と感じる最初の一歩を来年度歩き出したい。そう思って来年度予算案を読み続ける土曜日です。