横須賀市児童相談所へ


昨日は横須賀市児童相談所に行きました。同僚議員の端文昭さん、松本敏子さん、高山和義さん、府川まさるさん、柏木とおるさんと。
ここ最近私は神奈川県内の児童相談所を続けて訪ねています。古い建物は開放的でどこかのんびり。逆に新しいと綺麗で機能的だけども圧迫感というか閉じ込められた感じ、そんな気持ちになる。
児童相談所というのは、一時保護所というのを持っています。虐待やその他様々な理由で家庭が居場所にならない子どもたちが暮らします。学校には行かず勉強もここでします。最近は一時保護所で暮らす期間が長くなる傾向があって長い場合には2年くらい。定員各施設25人。定員を若干下回るくらいの入所者がいつもある。
一時保護所で子どもらに課せられるルールは厳しい。例えば家族や親の話しはしてはいけない。兄弟姉妹が一緒に居てもそれを他に言ってはいけない。今回一緒に行った府川まさる議員が帰りの車を運転しながら、「中に入って実際に暮らしてみないとどんなふうか分からないね。でも、、子どもは世間話なんか、しませんよ」とボソッと呟いていた。いったい子どもたちはどんなおしゃべりしてるんだろう。どんな思いか。いくら考えても届かない感じ。もどかしい。
一方で家庭が安心で安全な場だとは思わない。でも家庭が居場所にならない子どもたちのための児童相談所や乳児院などの施設をまわって感じるのは、施設ありきそれだけではダメなんだと。
厳しい現状を見据えた上で、横須賀市児童相談所は、特別養子縁組をすすめています。施設が自ら取り組む特別養子縁組制度、これは画期的です。横須賀市児童相談所はNPOの協力も得ながら、子どもを授かったものの育てられない親御さんと法的に我が子として迎えたい親御さんをマッチングして、すでに数件の特別養子縁組が成立しているそうです。
自前で児童相談所をつくり(平塚にも児童相談所がありますが県立です)、さらに前に進んで行こうとする横須賀市。すごいと思いました。