鈴鹿市で講演しました 平塚市の自殺対策



●三重県鈴鹿市に行ってきました!
先日7/25(土)、三重県鈴鹿市で、講演をしてきました。自殺対策に取り組む市民団体「いのちと心を守る鈴鹿市民の会」のみなさんに呼んでいただきました。この会の代表をしている杉本信之さん(元鈴鹿市議会議員)とは「地域の自殺対策をすすめる議員有志の会」で一緒に活動していた仲間です。そんなご縁から、です。

●平塚市の自殺対策条例についてと対策

講演の前段は、平成19年に議員立法でつくった平塚市の自殺対策条例についてと自殺対策の内容について話しました。自殺対策条例を施行してから7年目になります。全国初の、しかも議員立法で策定した条例とあって、多くの注目を集めました。

条例をつくってから平塚市の自殺者数は減ったのか?

果たして、条例をつくってから平塚市の自殺者数は減ったのか?、ですが、残念ながら減少傾向にあるとまでは言えません。増えたり減ったりを繰り返しています。平成25年は62人もの方が自殺で亡くなりました。翌年平成26年は、前年の25年に比べて半減して、自殺者33人に。今年は6月末の時点で18人です。

●自殺対策、点から線へ 新たに見えた課題も
平塚市がすすめている対策の内容は多岐に渡っています。各種相談窓口の宣伝や自殺対策の街頭キャンペーンをはじめとする普及啓発活動、自死遺族のための分かち合いの会開催、市役所内に福祉の総合相談窓口をつくり、そこで相談のワンストップ化をめざす、など、地道に細やかにやってきてくれています。また、自殺するかもしれない、そんな心配がある人を支援につなげるゲートキーパーの育成研修受講者ものべ1000人を超えました。ゲートキーパー研修を受講された方が、市役所にある相談窓口に同行支援することも出てきているそうです。とても地道な対策を着実に積み重ねてきていると感じます。対策をすすめるための「点」が「線」になってきているとも思います。そんな話をしました。また、私自身もこの条例を議員立法で策定に深く関わってきているわけですが、策定当時には見えていなかった問題意識(癌患者になってから初めて気付いた薬害の問題など。今度また詳しく書きます)についてもお話し、会場の皆さんと議論しました。