おすすめ無料動画 社会を「ゆるめる」手段としての政治

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昨日は、夕飯を作りながらキッチンの脇にパソコンを置いて、インターネットメディアのIWJで見ることができる動画を再生しながら、音声を聞いていました。これは、10月24日に京都で開催された前衆議院議員平智之氏講演会「ベーシックインカムを考える(第1回)」です。とても興味深い内容でした。ベーシックインカムというのは、就労の有無や収入の多寡などの条件を課すことなく、すべての個人に最低限の所得を国が給付する制度のことです。この平氏の講演会内容は、ベーシックインカムという制度の説明をしているものではありません。この新しい制度を切り口にして、より生きやすい社会にするにはどうしたらいいのか、政治というスキルを使った具体的な提案です。

窮屈な社会をいかにゆるめるか ベーシックインカムはその手段

私には何人か尊敬する政治家がいますが、平智之氏はその一人です。半年ほど前、平氏が東京で講演された時にお話を聞きに行ったことがありました。たまたま帰り道が一緒になったこともあって、簡単にご飯でもしていこうか、ということになって、たしか新宿駅そばでタイ料理を食べたことがありました。その時、平さんは、「忙しく仕事をする人を、そうじゃない人が嫉妬するような風潮が社会になっているでしょう。すごく窮屈で苦しい社会だよね。これをいかにゆるめるかが大事だ。政治は、これを具体的に実現するための道具だ」というようなことをおっしゃっていました。どう見ても忙しく働いている平さんではありますが(忙しい人って、タイ料理が好きよね。早く食べれるからだな。笑。)、とても印象に残りました。いかに社会をゆるめるか。このための具体的な手段の一つが、ベーシックインカムなんだと、この動画を見て思いました。
 

脱!!「働かざるもの(賃労働しないもの)食うべからず」

動画の中で、平氏は冒頭、ベーシックインカムに期待されていると思うものとして、「働きなさい(賃労働)」から「働く自由への転換」がもっとも大事だ、と指摘しています。つまり、自分を商品化して賃金を得ないとダメだという感覚を変え、大転換することがもっとも大事だと言います。私たちは「働かざるもの(賃労働しないもの)食うべからず」を叩き込まれています。これを変えていこう、というのです。これを変えて、強烈に息苦しい今の社会をゆるめていこう、と提案しています。

異常に苦しいこの社会 社会を変えるにはマインドチェンジが不可欠
ひとたび働けなくなったら自分を卑下し、生活保護受給者を差別し、その差別を背景に本来生活保護を受けるべき状態にある人をさらにきびしい低賃金に追い込む。こんな社会がこのままでいいわけがない。でもこれは小手先では変えられない。私たちみんなの意識を変えないといけない。そのための手段がベーシックインカムだ、というのです。私は、これまであまりベーシックインカムに関心がありませんでした。ですが、平氏のこの主張には強く共感します。ぜひご覧になってみてください。