知事、橋の整備きっかけに地元は新幹線新駅誘致に目覚めて

 


●知事の定例記者会見、動画で見れます

8月19日に行われた定例会見で、黒岩知事はツインシティ計画について、「この計画は私が知事になる前からあった」と前置きしたあと、駅をつくったら人が集まるという発想は間違っていると指摘し、「ただ正直なところ、今は降りたくなるなるような駅になるような感じはしていません」と述べています。

また知事は「(開発事業にともなう新しい)橋のことは橋のことで県がひとつここで動かしますが、それをきっかけに地元が本当に目覚めて、わが町に駅をつくって盛り上げていこう、そういう動きが一気に加速することを念願している」と話しました。この記者会見の様子をIWJで見ることができます。ぜひご覧になってみてください。


●「県は橋を整備 地元は新幹線駅誘致を盛り上げて」

駅をつくるだけではダメ、周辺に魅力がないと人が集まらない、という知事のこの発言に私はまったく同意します。ごくごく常識的な発言だと思います。また、現在の新駅予定地周辺の状況について、「私は降りたくなるような駅になる感じがしない」と述べているのも率直で正直な感想なのだろうと思います。これまた私も同意します。

しかし、この定例記者会見で妙な感じになるのはこのあとのくだりです。県が、相模川に新しく橋を整備するから、それをきっかけに地元が東海道新幹線新駅誘致に目覚めてほしいと言うのです。いくら何でも話に無理があります。

●ツインシティ計画「私が知事になる前からあった」

冒頭の「この計画は私が知事になる前からあった」という発言には、知事の率直な思いがよく表われていると思います。私がつくった計画ではないんだと言いたいのでしょう。苦しいお立場なのでしょう。知事ご自身が指摘しているように、降りたくなるような駅になるような感じはしないし、街づくりのビジョンを地元が持っていないし、わが町に駅をつくろうという盛り上がりがないのに、立場上「この計画は無理があるよ」とは言えないのだと思います。だから、そもそもツインシティ計画は新幹線新駅誘致が前提の巨大開発事業なのに、「県は橋を整備 地元は新幹線新駅誘致を盛り上げて」などという言葉でお茶を濁してしまうのです。

知事、あと少しの勇気を持って、この計画には無理があるよ、時代にあわないよ、とおっしゃってください!