見附台再開発事業について議会で市長に聞きました

●目下議会開会中でございます、です。様々ありますので、順次報告していきますが、まず、一昨日の市議会本会義で見附台地区の再開発計画を取り上げ、市長に来年度の施政運営の方針を聞きました。その報告を。

●パッケージ再開発計画 その手法もまずい
そもそも、なぜこのような財政難に、ツインシティ事業をすすめようとしたり、手広く見附台再開発事業をすすめようとするのか、(↓イラスト参照。[A]見附台体育館跡地・現在は芝生のエリアには複合公共施設をつくる。警察署跡地の見附町駐車場[B]と錦町駐車場[C]もあわせて再開発する予定)をやるのか疑問です。私はそれを「パッケージ再開発」と呼んでいますが、そのやり方がまたいけてないのです。



●再開発計画おすすめプランは民間業者作成
平塚市は、来年度に1000万円をかけて、調査会社(シンクタンクとか呼ばれるやつですね)に見附台周辺地区の「再開発おすすめプラン」を作ってもらう予定です。「おすすめプラン」には、複合公共施設内のホールの着席数なども細かなことも含めてはじき出してもらうそうで、そこでどのくらいの規模の施設になるのか見えてくるので、おのずと建設費もわかる、ということなのです。ここであれっ?と思いませんか?公共施設を税でつくるのに、なぜ建設費限度額の見積もりを市がせずに、なぜ民間調査会社に建設費を算出してもらうんだろうと、不思議に思いませんか。
●精査するというが、原理的に可能なのか。
市長は、この「おすすめプラン」をしっかりを精査して、事業の手法を決定すると言いますが、いったい何をもって精査するんだろう?とこれまた疑問です。市は前もって、建設費限度額も示さないわけですし、手前にある整備方針も曖昧なままなのに、しっかり精査なんて、原理的に可能か、というのが私の問題意識です。
●住民不在の公共用地再開発は問題
また、公共用地BブロックとCブロック(↑イラスト参照)には、民間企業が【民間収益施設】をつくるとしています。今現在、具体的に何をつくるかは未定です。具体的に何がつくられるのかいつ住民は知ることになるの?と問うと、再開発全体の請負業者がきまり企業が具体案を出したときだ、という。一昨日の市議会本会義で私は、企業が具体的案を示したそのときに、住民の意見を反映し計画修正は可能か?と畳み掛けるように問いましたが、これに対する部長からの回答はありませんでした。回答がなかったので、「貴重なまちの顏ともいえる公共用地を使った街づくり。住民不在ですすめていいのか」と市長に問いました。

●「企業の受け売りではすすめない」と市長。市長の思いをいかす手法を選ぶべき。
これに対して、市長からは、業者作成プランの受け売りはしない。しっかり住民の声を反映させる旨の答弁をもらいました。私は、市長の誠実な思いを真に期待しています。実質的に、住民意見反映が担保されないような再開発手法を選択してしまうと、住民の意向にそった開発をしたいという市長のその思いはただの思いに過ぎなくなってしまいます。