見附台エリア再開発の問題点を整理

●えっ?!これって業者丸投げじゃないの?

見附台エリアの再開発事業計画は、言ってみれば、『業者丸投げパッケージ再開発』です。この再開発事業は、計画→建設→運営の順で進んでいく予定です。ここに市が直接関わるのは、Aブロック(現在は芝生がひろがるところ)にできる複合公共施設の建設資金(税)を借金して用意することと、周辺道路の整備することだけです。
市は、「計画も運営もしない」ので、Aブロックに限っても総事業費がどのくらいかかるかは、請け負う企業まかせとなります。とりわけBCブロック(B:現在は見附町駐車場 C:現錦町駐車場)については何が作られるのかも不透明な状況です。


さらに、市は平成25年度、民間の調査会社に委託して、ACブロックに、どんなものをつくったらよいか、いくらかかるのか、どんな企業が参入する可能性があるのか、といったことを調べてもらい、その中で事業の具体的な中身や総事業費を見定めていく、としています。

これじゃあ、住民の声は反映されないな

上記のように、計画の前段階から完成後まで、再開発の全体を民間業者にお任せする仕組みと言うことができます。当然のことではありますが、事業を請け負う民間企業は、利益をいかにあげるかに知恵をしぼるわけです。したがって、公共用地の再開発であるにもかかわらず、市民の声が反映されにくいことは言うまでもありません。
そもそも、見附台エリアの再開発は、駅西口周辺の商店街の活性化を目標にかかげているわけですが、そうしたことよりも開発区域内で請負業者がいかに効率よく利益をあげていくかといったことを主眼に計画をたてることになるでしょう。
また崇善公民館は貴重な文化財、歴史的建造物であっても、取り壊しする予定です。いずれにしても問題なのは「住民不在」です。どのような立場の住民の声も無視される仕組みですすむ開発手法なのです。