通院医療費の助成を!

10/21 
07:30~13:00 HPの更新・選挙用のパンフレットの作成など
16:00~18:00 市民の方のお宅へ話を聞きにいく
●通院医療費の助成を!●
9月議会の委員会で精神障がいのある人の通院医療費の助成をしてほしいという内容の質問をしました。以前もこの件についてはHPで書いたことがありますが、今年の6月まで、平塚市では、精神障がいのある方で国民健康保険に入っている人に対しては、通院医療費の自己負担分の5パーセントを市で助成していました。
これによって国民健康保健加入者は、精神科にかかったときの薬代と診察代、デイケアにかかる費用は無料でした。しかし、今年3月の議会で、条例が改正され、この制度が廃止になっていて、障害者自立支援法の自立支援医療へ移行し、原則、通院医療費の10%を自分で負担する制度になっています。
●当事者の方からのクレームはあるか?●
平塚市は、7月から通院医療費の10%自己負担する制度が変わりました。それから3ヶ月近くが経ちます(9月議会開会中で)が、精神障がいのある当事者からクレームは出ているでしょうか?と、江口は委員会で質問をしました。役所からの答弁は、「当事者からのクレームは出ていない」というものでした。
●「タダはよくない」?●
この制度変更にあたっての条例改正が今年3月になされたとき、私なりにあちこちお話を聞いたのですね。こんな意見を聞きました。「医療費はただでないほうがいい。」「ただはよくない。タダだとジャブジャブ使うからね。」「通院医療費の10%ならばそれほどの負担じゃない。当事者からもクレームが出ていない。」こうした意見を聞いて、私自身も、「それもそうかもな」と思っていたところがありました。
●「江口さん、それは見当違いだよ」●
3月の本会議で私はこの問題について取り上げたのですね。この議事録を持って、市内の精神障がい者団体の方のところへ報告に行きました。議事録に目を通してくださったその方が、「つっこみが甘いな」というようなことをやんわりとおっしゃって、「精神障がい者は、その病ゆえに、制度についてどうだ!とか、こうして欲しいとかを役所の窓口で言ったりすることは少ないよ。当事者からの声が少ないことを理由に、反対意見が少ないというわけじゃい。ちょっと認識違いじゃないかな」とおっしゃられました。
確かに認識不足だったように思います。当事者の声をただ待っているだけじゃ、的確なニーズはつかめない問題なのですよね。家族は、家族の一員が精神の病を持つことを秘密にしてしまう傾向にあるし、障がい当事者は自分で文句を言わないのであると、なかなか声が大きくなりにくい。
当事者からあがってくる声だけをもって制度の必要性を判断するのでなく、平塚市は、積極的に情報を収集し、主体的に状況(平塚市内の自殺者は年間40人~60人。病気や経済苦などに苦しむ人がうつ病になり、これが大きな自殺の原因になっていると言われています。)を判断して、精神医療の通院医療費の助成をするようにしてほしいと願っています。
●困難のスパイラルに陥らないために●
猛烈に働いて、働きすぎたためにうつ病になってしまった人の話しを身近にもいくつか聞いています。うつ病になると、中小企業に勤めている方は、「やめてもらえないか」、という話しにすぐになってしまうのですね。
病気が経済苦を呼んで、またその経済苦のなかで医療費が出せず病が悪化する、ということがないように、せめて、精神科の通院医療費の助成は見直してもらいたいと強く思っています。