障害者自立支援法10月から本格スタート

10/19 
08:20~10:00 HPの更新
10:30~12:00 議員と父母の会交流会@教育会館
13:30~16:30 江口事務所で仕事する
16:50~17:40 HPの更新
18:00~20:00 視力障害の方たちと市障害福祉課との話し合いに参加
20:15~20:45 市民の方のお宅へ
●障害者自立支援法10月から本格スタート●
自民党・公明党の大与党体制のなかで、制定した障害者自立支援法。この10月から本格的にスタートしています。(法の施行は今年4月からでした)
この法律については、法案の段階から、「障害者自殺支援法」だと言われていたりしてましたよね。当時者の方たちから大きな反発の声がありましたけれど、圧倒的多数で可決しました。

●平塚視力障害者協会からの要望●

今日は、視力障がいのある方から、この法律によって、毎日の生活がどう変わってしまっているのかを聞かせていただきました。目の見えない人の不自由な生活に、障害者自立支援法の影響がどんなふうに及んでいるのか、その困難はどういう質のものなのか、いまは体に不自由のない私は、ほんとうに認識不足で、ダメだなと改めて感じました。
丈夫な体を持ち自由に動いてどこにでも行ける人間が、まったくそうすることができない人の生活に想像力を働かせることって、実に難しいことだと思うのですね。視力障がいを持つ方が、今なにに困っているのかを、私は今日、少しだけ感じることができたので、これが伝わるといいなと思って書いています。視力障害者の方たちが平塚市に出していた要望は3つ。
①移動支援(ガイドヘルパー)の個人負担をやめてほしい。
②(ガイドヘルパーをつけるサービスの)支給時間を(当時者の)要望とおりにしてほしい。
③移動支援に従事する者は、専門的な知識と技術を有する者が行うように要望する。
●おそらくこれだけではピンとこないのだけど●
障害者自立支援法の原則は、当時者がサービス料の10パーセントは自己負担をする、というものですが、負担には、上限額が設定してあります。この件について平塚市の場合は、低所得の方を対象に、月に15000円と24600円と二通り上限額を設定してます。
しかし、この負担が重い。目の見えない方は、移動するのに、ガイドヘルパーがどうしても不可欠です。だけど、ガイドヘルパーを長く使えばお金がかかる。だから、会合などに参加しても、残っておしゃべりする間もなく引き上げる人が、最近は多くなっているんだというのです。今日の参加者の方が、「一歩 歩くのに いくらかかるということになっているのはおかしい。なんとかしてもらえないだろうか」とおっしゃっていました。
また、女性の方からは、「視力障がい者のなかでも、女性になるとさらに外に出辛い。ある日、突然目が見えなくなった人が、それでも少しづつ立ち直って自分でご飯を食べれるようになる。やっと家の中が歩けるようにもなるけれど、どうしても閉じこもりがちになる。
そうした人に、たとえば、視力障害者の団体の集まりがあるから来ないか?と誘いたくても、移動するのに金がかかるとなると誘えない」という発言がありました。
●ちょっと一息つく時間も奪う法律って何なんだろう●
目の見えない人が外で一息ついてコーヒー飲んで休む。そんなことも難しい。ちょっと一息つく間も奪う法律って、何なんだろう?この法律の目的は、歳出削減にある。歳出削減するなら、もっとほかに削減するところがあるだろう!と声を大にしていいたいし、地域の実態が、国会議員や官僚にはちゃんと見えているのだろうか?と思ってしまいます。
確かに、丈夫な体を持っていると、障害者の困難についてリアルに感じるのは難しいかもしれないけれど、そうした痛みのわかる国会議員を私たちは選びたいものだと思うし、地方議員のレベルでも、痛みのわかる政治家が増えないと、この国は大変なことになってしまうと思います。