16年度決算の報告

12/2 
・5:00~     昼まで12月議会質問の原稿を作成する
・15:00~17:30 12月議会質問のためのヒアリング
・22:00~24:00 事務処理をする
●16年度決算の報告●
16年度の平塚市の決算は、病院特別会計は採択されました。が、一般会計と特別会計は否決されています。江口は採択すべきという立場から12月議会の初日の11月25日に討論をしています。以下のような内容の討論をしました。
●大蔵市政の2年目はここがよかったと思う 町内福祉村●
16 年度は「市民と協働したまちづくり」というスローガンが具体化した年だったと思います。そのひとつが町内福祉村事業です。16年度に立ち上がった松ヶ丘地区の町内福祉村(写真)は、もともとあった地域住民の自主的な活動をすくい上げる形でつくられました。
それまで住民の方たちが活動の場として使っていた市営住宅の集会所に、事務所を造り足してオープンさせました。いま、従来とは異なる住民の力を上手に活かした松ヶ丘の町内福祉村は、驚くほどの成果をあげています。介護に際して必要な自宅のリフォームの相談、高齢者への虐待の問題など、町内福祉村にはさまざまな相談が寄せられると聞いています。
深刻な相談が持ち込まれた際には、行政と協働して困難な問題解決にあたってくれています。財政難のいま、こうした市民の力を上手に活かした取り組みは、その費用対効果の面でも大きく評価されるべきものだと考えます。
●女性相談スタート 消費生活相談の充実●
16年7月からは女性相談事業がスタートしました。
昨年の相談件数は、480件と多く、市民のニーズが高いことが伺えます。また消費生活相談も前年度対比で約600件増加しています。市民の声に耳を傾けながら、セーフティーネットを張る、平塚市のこうした積極的な取り組みには、救われる市民がおおぜいいます。
今後もさらに充実させてほしいと思います。
●けれど、景気いいころの派手な計画は見直してほしい●
平成16年度の単年度収支は赤字になっています。厳しい財政状況にあるわけですが、以前景気のよいころに立てられた計画や事業が見直しされないまま、貴重な市民の税金が使われています。ここでは2点、あげさせていただきます。
1つは、新幹線新駅誘致が計画の核になるこのツインシティ構想です。ツインシティ推進関係経費では、現況調査委託料として5700万円で当初予算が出されていましたが、支出済額は3100万円でした。この3100万円は基礎調査に使われたということでした。この調査の結果を生かして環境アセスメントの項目を抽出していくんだという説明が決算審議のなかでありました。
実態調査がどのような成果をあげているのか、なかなか見えてきません。いま市役所には「新幹線新駅の誘致」を唱える横断幕が掲げられていますが、実際に新幹線新駅が誘致できると考える市民がどれだけいるものでしょうか。
市債の借入残高は、 15年度末よりもさらに増えて、1235億6600万円になっています。市債残高のうち、下水道事業の借金が、738億7700万円あります。半分以上です。また一般会計からの下水道事業への繰入金は、46億8000万円でした。一昨年度よりも2億3000万円も増えています。明確な繰入基準もないまま、さらに借金を重ね支出することは、この決算審議を通じて、もう一度見直していくべきではないかと考えます。
●市史編纂費を理由に全体を否決するのはおかしい●
決算特別委員会の決定は、不採択でした。448万7175円の平塚市史の編纂費に関して、刊行作業が遅れ、その結果、出納調整機関が過ぎて支出した後も、市史ができあがってこない、という理由で、平成16年度の一般会計、特別会計の歳出総額1664億8600万円すべてが否決されています。
市史刊行作業は、 16年内中12月まで刊行作業がすすんでおらず、担当職員によってスケジュール管理がなされていません。
こうした問題が、ひきがねになったと考えますが、このことを取り上げて、1664億を超える決算全体を否決することは、とうてい市民の理解が得られるものではないと考えます。
松ヶ丘町内福祉村