議員から修正案が出た 都市計画審議会

6/21 
都市建設常任委員会傍聴、午後は事務仕事など
●議員から修正案が出た●
この6月議会の市長からの提案(議案)のなかにこんなのがあります。都市計画審議会の委員に公募による市民委員を4人以下の範囲で入れていこう、そして、市民委員の定数を15人から19人に増やそうというものです。
今日、この議案に対して、平塚クラブとなでしこ21議員団と公明党から修正案が出されました。こんな内容です。
<修正案の内容>
①市民枠を新設することは賛成。
②だけど、全体枠は15人のまま。増やさない。
この修正案を出した議員は、「(定数は変えずに)市民委員をどういう枠組みで選出していくかってなると、それは、行政のほうで提出していただくことなんだろうと思う」と発言をしています。この修正案について、みなさんに一緒に考えてほしいと思い、少し補足しながら、説明して、わたしの考えを書きたいと思います。
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●都市計画審議会って何?●
都市計画審議会というのは何かというと、たとえば、マンションの容積率を拡大したり、縮小したりできたりするとても大切な審議会です。ここで決まると、5階までのマンションしか建てられないところでも、9階の高層マンションの建設が可能になったりします。
つまり、ここでの決定が、土地の値段を左右していきます。財産権にかかわることを決める重要な審議会なんです。
●どんな人が委員なの?●
いま、この審議会の委員にはどんな人がなっているかというと、
①市議会議員が4人。
②学識経験者9人。
その内訳は、湘南福祉センター、県宅地建物取引協会湘南支部、日経CNBC、神奈川中央交通、農業委員会、商工会議所、交通安全協会の団体から選ばれた人(社長など)と東海大学の教授。
③関係行政機関2人。
その内訳は、警察署長、県の土木事務所長の2人
●なぜ都市計画審議会に市民委員が必要なのか?●
都市計画審議会の閉鎖性を打破して、その透明性を高めていくために、どうしても市民委員は必要だとわたしは考えています。いま、都市計画審議会は、行政職員とか、議員とか、各種の団体から選出された役付けの人が委員になってますけど、これでは、市民に広く開かれた審議会にはならないんです。
まちづくりに深くかかわる都市計画に関することを決めていくのに、一般市民が委員に入っていないというのは、普通に考えておかしい。すでに、藤沢市では5名、鎌倉市が4 名、小田原市が2名、茅ヶ崎市が2名、大和市4名の市民委員枠ができています。
●修正案のどこがおかしいと考えるのか?●
行政側は、現状の委員を減らすのは難しいと答弁しています。しかし、修正案では、市民枠は認めるよ、だけど、定数はいままでどおりだよ、市民枠を作りたければ、その内訳は行政で考えてよ、という内容になっています。これはあまりに乱暴だと思う。
都市計画審議会は、まちづくりをすすめていくうえで、非常に重要な審議会です。わたしたちの暮らしに大きな影響を与える決定をするところなんですから、どういう審議会のあり方が、市民にとって、望ましいものなのか、そうしたことをしっかりと考えていくべきです。
そうすれば、こんなあいまいな提案はできないはずです。みなさんはどう考えますか?ご意見をお寄せください。